この記事では、このようなお悩みに回答します。
キャリア5年以上の現役の県庁職員
総務課職員として、何度もインターンシップの受け入れを経験
じつは、県庁のインターンシップに参加したことがない
この記事で解決する疑問
結論:県庁のインターンシップは参加する価値なし
まず、結論から言います。
県庁のインターンシップは参加する価値がありません。
僕が県庁のインターンシップに参加する価値がないと考えるのは、次の2つの理由からです。
- 県庁のインターンシップに参加しても、採用に全く影響がない
- インターンシップに参加しても県庁の仕事は全くわからない
じっさい、現役の県庁職員として、多くのインターンシップ生の受け入れを見てきましたが、
期間中は雑用を押し付けられ、結局、顔も名前も覚えられず県庁を後にしていく、というパターンがほとんどでした。
正直、わざわざ募集してくれたインターンシップ生がかわいそうでしかたがありません。
はっきり言って、インターンシップに参加する暇があるなら、採用試験の準備をする方がはるかに時間の有効活用だと感じています。
ちなみに、多くの自治体でもそうだと思いますが、最近はコロナでインターンシップの受け入れを停止しています。
いつかまた再開するかもしれませんが、今公務員を目指しているのであれば、なおさら公務員試験の準備に専念することを強くおすすめします。
こちらの記事では、公務員試験の上位合格者である僕が、合格に欠かせないと思うポイントやおすすめの予備校について紹介しています。
ぜひ、参考にしてみてください。
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採用には全く関係ない
県庁のインターンシップに参加するに値しない理由の1つは、
インターンシップに参加したところで採用に全く関係ない
からです。
インターンシップに参加して職員に顔をおぼてもらえば、採用に有利になるなんてウワサをたまに聞きますが、これはウソです。
少なくとも、県庁にはまったく当てはまりません。
なぜなら、そもそもインターンシップの受入先となるのは「事業課」と呼ばれる部署で、人事的な権限を何も持っていないからです。
たしかに、民間企業の中には、
インターンシップに参加することが採用の条件になっていたり、
表向きには関係ないとしながらも、じつは選考が始まってたり、
ということがあるかもしれません。
比較的規模が小さく、機動的な企業であれば、人事サイドが現場の声を吸い上げ、
優秀なインターン生をそのまま採用、なんてことは十分ありえるでしょう。
しかしながら、少なくと県庁にかぎっては、そのようなことは全くないのです。
縦割りで前例踏襲、そして、そもそも組織がデカすぎます。
結局、インターンシップに参加しただけでは、採用に全く影響はないのです。
それどころか、ほとんどのインターン生は顔すらもおぼえてもらえないのが現実でしょう。
インターンシップで県庁の仕事は体験できない
また、
そもそもインターンシップに参加しただけでは、県庁の仕事のカケラすらも体験することはできません。
このことからも、県庁のインターンシップには参加すべきではないと考えています。
具体的に、インターン生が与えられる仕事といえば、
- 単純なデータ入力
- 資料のコピー
といった雑用ばかりなのですね。
結局、インターンシップに参加しただけでは、雑用ばかりで県庁職員の仕事のコアな部分は体験することはできないのです。
では、なぜ県庁のインターンシップでは雑用しかさせてもらえないかというと、
県庁業務のほとんどが、
秘匿性の高い情報を扱う仕事ばかり
当然、個人情報を扱うような、ミスが許されない責任の重い仕事はインターン生には、任せられませんよね。
たしかに、作業自体は簡単で、誰でもできるものです。
なにも、僕たち県庁職員が、学生にできないような難しいことをしているわけではありません。
ただ、仕事の性質上、任せられないというのが本当のところなのです。
というわけで、わざわざインターンシップに参加してくれた学生に対して、雑用をしてもらうか、放置プレイ気味になってしまうのは、ある意味しかたのないことなのです。
結局、本気で県庁職員を目指しているのであれば、インターンシップに参加してもあまり意味はありません。
インターンシップに参加している時間があるのなら、すぐにでも採用試験の準備をすすめましょう。
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受け入れ先である「事業課」の意欲も低い
また、単純にインターンシップ受入先である事業課で体制が整っていないから、という理由も大きかったりします。
これは、インターンシップ受け入れの仕組みに1つの理由があります。
つまり、インターンシップ生を受け入れるのは、あくまでも「事業課」と呼ばれている、事業を直接担当している部署だからです。
人事課や総務課は、表向きにはインターンシップの窓口になっていますが、やっている仕事といえば、単に事業課にインターンシップ生を割り振っているだけなのです。
そして、受入先である事業課は、当然、インターンシップ専門の部署ではありません。
当然、受入先のやる気によって温度差があり、なかには全く体制ができていない課もあるのです。
どこの部署でインターンシップをするかは、自分がどのような分野を希望するのかというこことと、少しの運によって決まります。
運悪く、やる気のない課に当たったらハズレです。
総務課だけではなく事業課の職員としても、インターンシップの受入を見てきましたが、
せっかく来てくれたインターンシップ生が雑用を任されたり、放置プレイされているのは、見るに耐えませんでした。
もちろん、中にはインターンシップに意欲的な自治体もあるでしょう。
ただ、少なくとも僕が働いている県庁にかぎって言えば、完全にインターンシップ生を持て余している後向きの部署ばかり、といった印象です。
例外:単位がもらえるなら参加しても良いかも
ただ1つ、例外があります。
インターンシップに参加することによって、大学の単位がもらえる
場合は、参加を考えてみても良いでしょう。
たとえば、夏休みに暇を持て余していて何も予定がない、
といった場合は、インターンシップを受けてみるのはありかもしれません。

つまり、どうせヒマを持て余しているなら、大学の単位がもらえるインターンシップに参加しても損はない、という発想です。
たしかに、県庁のインターンシップに参加したところで、採用で有利になるわけではありません。
それから、県庁の仕事のコアな部分を体験できるわけでもありません。
このような理由から、僕は県庁のインターンシップには参加する価値がないと考えています。
しかし、これはもちろん、僕個人の意見です。
実際に体験してみることで、得られるものがあるでしょう。
それから、先ほども少し触れましたが、自治体によっては、インターンシップの受け入れに意欲的なところもあるかもしれません。
インターンシップに参加することで、大学(院)の単位が早く揃うのであれば、例外的に参加を検討してみても良いかもしれません。
さいごに:インターンシップよりも大切なこと
いかがでしたか?
県庁のインターンシップに参加しても、ほとんど意味がない、ということがお分かりいただけたと思います。
結局、インターンシップに参加することで顔を覚えられ、合格しやすくなるなんてことは一切ないのです。
インターンシップに参加している暇があるのなら、
採用試験の勉強に打ちこむ方がよっぽど重要
だと言えるでしょう。
当たり前ですが、公務員になるためのたった1つの方法は、試験に受かることです。これはなにも、県庁職員に限った話ではありません。
僕自身、今勤めている県庁のインターンシップはおろか、採用説明会すら参加したことがありません。
それでも、結果として採用試験では上位合格することができました。
これは、単純に合格するためのポイントを意識して、勉強してきただけのことなのです。
こちらの記事では、上位合格者の視点から、僕が公務員試験合格に欠かせないと思うポイントやコスパ最強の予備校について解説しています。
ぜひ、記事の内容を参考にして、合格への切符を手にして頂ければと思います。
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この記事の執筆者
MR.K