偏差値が低い大学(高校)の出身でも公務員になることができるの?
このようなお悩みをお持ちでしょうか?
結論を言うと、公務員試験には学校の「偏差値」は全く関係ありません。
公務員と偏差値を関連付けるのは、いい加減もう辞めませんか?
本当にこう言いたいくらい、みんな「偏差値」を気にしすぎです。
この記事では、現役公務員の立場から次のことについて詳しく説明しています。
「偏差値」が低くても公務員になれる理由
「偏差値」が低くても公務員として活躍できる理由
公務員試験を受ける上で「偏差値」よりも重要なこと
なぜ偏差値が低くても公務員になれるのか?
理由①試験内容が入学試験と公務員試験では違う
まず、大学入試や高校入試のランク付けに用いられる「偏差値」を、公務員試験にそのまま適用するのはかなり無理があります。
というのも、公務員の採用試験と大学や高校の入学試験は基本的には別ものだからです。
具体的なところだと、「数的処理」という項目が公務員試験ではよく出題されるのですが、これは入学試験における数学とは全く違います。
どちらかというと、数学は暗記した公式に当てはめて解いていく問題が多いのに対して、数的処理では公式よりももっと基礎的な思考能力を試されるのです。
それから、論文試験や面接試験など普通の入学試験ではあまりなじみのない試験項目が出題されるのも、公務員試験ならではと言えるでしょう。
つまり、偏差値の高い大学や高校の入学試験に受かった人でも、しっかりと対策をしなければ公務員試験に落ちることなども多々あるのです。
逆に言えば、「偏差値」の低い大学や高校の学生でも、予備校に通うなどして基礎からしっかりと対策をすれば公務員試験に合格することは十分可能なのです。
実際、公務員として働いている僕の周りにも、いわゆる「Fラン大学」と呼ばれる偏差値の低い大学の出身者がたくさん働いています。
だから、「偏差値」が低くてもなれるし、むしろ待遇も昇進のスピードも平等だからこそ、「偏差値」が低い人ほど公務員になるべきだと僕は考えています。
理由②入学試験と公務員試験では受験者が全く違う
それから、全国の学生の学力をランク付けするための「偏差値」を公務員試験にそのまま当てはめるのはかなり無理があります。
そもそも大学入試や高校入試の競争相手と公務員試験における競争相手は全く違うためです。
全国の学生が公務員試験を受けるなんていうことは当然ありえませんよね?
民間企業の採用試験だけを受ける人の方が圧倒的に多いですし、それ以外にも大学院に進学したり自営業の道に進んだりする人もいるのです。
つまり、公務員試験受けるのは全国の学生の中のごくわずかにしか過ぎません。
全国の学生の学力をランク付けするための「偏差値」と「公務員試験の難易度」を関連付けることが、いかに意味がないかはもうお分かりですよね?
「偏差値」が低くても公務員として活躍できます
偏差値が低くても公務員になれるのはわかったけど、採用された後に偏差値が低いと色々と不利益があるんじゃない?
いいえ、公務員は「偏差値」に関係なく誰でも合格可能というだけではありません。
公務員として採用された後は、「偏差値」に関係なく活躍することができるのです。
というのも、公務員として活躍するのに必要なのは、「偏差値」ではなく、コミュニケーション能力だからです。
僕の周りでも、いろいろな高校や大学を卒業した職員が働いています。
何よりも公務員の良いところは、「偏差値」に関係なく給料・待遇や人事評価が平等であるというところでしょう。
「偏差値」が低いために不利益を受けるという心配は、公務員については全くないと言えるのです。
若くして出世している人たちを見ても、本当に実力だけで成り上がっている人ばかりで、
そこに「偏差値」という言葉は一言も出てきません。
どこの高校や大学を卒業していようが、全ての人に平等に活躍できるチャンスが与えられているのですね。
そういう意味では、公務員として働くことはとても良い選択肢と言えるでしょう。
公務員試験を受ける上で「偏差値」よりも重要なこと
当たり前の話ですが、公務員試験を受ける上で「偏差値」よりも重要なのは、しっかりと公務員試験の準備をすることです。
1つ厳しいことを言うと、筆記試験では、高校や大学の受験勉強にしっかりと取り組んできた人の方が有利であることは間違いありません。
というのも、公務員試験と高校や大学の入学試験は基本的には別のものですが、共通するところも多くあるためです。
公務員試験の筆記試験をクリアするために必要とされる基礎学力の大部分は、受験勉強にしっかりと取り組むことによって培われるのです。
しかし、何度も言うように、「偏差値」が低いからと言って公務員試験に合格できないことは全くありません。
高校や大学に進学した後すぐ、できれば1年生の時から公務員受験の予備校に通うなどして、しっかりと公務員試験の対策をすれば「偏差値」に関わらず合格することは十分に可能なのです。
まとめ
「偏差値」というものが、公務員試験の難易度を判断するのに全く役に立たないということがお分かりいただけましたか?
「偏差値」が低くても公務員試験を受ける上でまったく不利にならないし、合格後の昇給や昇進にも「偏差値」は一切関係ありません。
自分の「偏差値」なんか気にしている時間があったら、公務員受験の予備校に通うなどしてすぐにでもの公務員試験の準備をはじめましょう。