

今回は、このようなお悩みに答えます。
この記事の内容
高卒で公務員になっても「後悔しない人」
高卒で公務員になったら「後悔する人」
この記事の執筆者
キャリア5年以上の現役の地方公務員
旧帝大の国立大学を卒業
高卒の上司・同僚との仕事経験あり
大卒に何が分かるの?
たしかにこう思うかもしれません。
しかし、高卒の人が
大卒のメリットだと思っていること
コンプレックスにしていること
などは、じつは勘違いからくるものであったりします。
今回は、大卒だからこそ分かる「大学を卒業するメリット」を踏まえて解説します。
自分が「後悔する人」「後悔しない人」のどちらなのかを知ることによって、進路決定の参考にしていただければと思います。
高卒で公務員になっても後悔しない人
- 「大卒」というブランドが欲しいだけの人
- 専門知識や教養を身につけたいだけの人
このような人は、高卒で公務員になったとしても後悔する理由がありません。
もし後悔しているとしたら、それはただ単に視野が狭いだけです。
詳しく理由を説明します。
「大卒」というブランドが欲しいだけで大学に行くのはムダ
ただ単に「大卒」というブランドが欲しいだけであれば、進学などせずに公務員になるのが正解です。
高卒で公務員になったとしても、きっと後悔することはないでしょう。
なぜなら、
高卒なんて恥ずかしい
大学くらい出ておかないと周りからバカにされる
大卒よりも知識が少ない
という考えは、すべて間違った思い込みだからです。
大学全入と言われる今の時代、「大卒」というブランドには何の価値もありません。
社会に出たら学歴なんて関係なく、
仕事ができるか、できないか
という基準だけでしか見られません。
地方公務員だとなおさらです。
現役の県庁職員が「地方公務員に学歴は関係ない!」と断言できるワケを教えます。
それから、大卒という「学歴」だけであれば、働きながらいつでも取得することができます。
どうしても「大卒」というブランドがほしいだけなら、まずは公務員になりましょう。

「学歴」という何の飯の種にもならないもののためだけに、4年間も高い学費を自分で払いつづけることほどバカなことはありません。
ただ単に「大卒」というブランドが欲しいだけであれば、進学などせずにさっさと公務員として働きましょう。
大卒公務員の僕が「高卒の公務員こそ最強」だと思う5つの理由
専門知識や教養を身に付けるために大学に行くのは無意味

このような人も、わざわざ高い学費を払ってまで大学に行く必要はありません。高卒で公務員になっても、後悔する理由が見つかりません。
なぜなら、大学になんて行かなくても、いつでも専門知識や教養を身につけることができるからです。
むしろ、4年間大学で勉強しただけでは専門知識や教養などは身につきません。

逆に言えば、その気になれば、わざわざ大学に行かなくても、大学で学ぶ以上の専門知識や教養を身につけることも可能です。
東京大学など主要な大学が実施しているオンライン公開授業に参加する
J-STAGEなどの論文検索サイトで学術論文を参照する
大学図書館で専門書や論文を閲覧する
など、いつでも誰でも専門的知識にアクセスすることができます。
たとえ、自己学習でつまずいたとしても、
専門書の難しい学術用語をググる
聴講生として大学の授業に参加し、教授に直接質問する
など、いくらでも解決手段はあります。
やる気さえあれば、大学に行かずとも、公務員として働きながら学ぶことはできるのです。
高卒で公務員になったら後悔するかもしれない人
一方、高卒で公務員になることで後悔する可能性があるのは、
- 「大卒しかなれない職業」と公務員のどちらかで悩んでいる人
- 純粋にキャンパスライフを満喫したい人
といった人です。
「大卒しかなれない職業」と公務員のどちらかで悩んでいる人

このような人は、高卒で公務員になることによって、もしかしたら後悔するかもしれません。
ここでいう「大卒でしかなれない職業」とは、
大手民間企業の総合職
大卒が国家試験の受験資格になっている職業
のことです。
大手企業、すなわち、就職ランキングでトップに出てくるような企業では、大卒であることを総合職の募集条件にしているところがほとんどです。
たしかに、高卒でも大手民間企業の社員になること自体は可能です。しかし、総合職になることはできません。
ちなみに、Fラン大学や通信制大学を出たところで、大手企業からは「大卒」として扱われません。
形式的には「大卒」なのですが、大手企業に申し込んでも書類選考の段階で落とされてしまうでしょう。

Fラン大学や通信制大学に時間とお金を費やすくらいであれば、高卒でさっさと公務員になるほうが賢い選択なのです。
Fラン大学生こそ公務員になるべき3つの理由と公務員を目指す上での注意点!
また、
- 医師
- 看護師
- 薬剤師
- 獣医師
- 弁護士
- 建築士
など、いわゆる「士業(しぎょう)」と呼ばれる職業も、ほとんどが大卒(院卒)であることを国家試験の受験資格としています。
もちろん、中には、働きながら通信制大学を修了することで得られる資格もあります。
しかし、医師や弁護士などは働きながら片手間に取ることが現実的に不可能です。
大学(大学院)で4年以上ガッツリ勉強した人ですら、受からないことがあるのですから。
一度公務員になってしまったら、途中で辞めるでもしない限り、チャレンジの道は無いと考えた方が良いでしょう。
純粋にキャンパスライフを楽しみたい人

このような人は、自分が公務員として働く中、高校の同級生たちが大学生活を楽しんでいる話を聞かされるたびに、うらやましく思うかもしれません。
その感覚はまっとうです。
なにも、勉強はかりが大学生活ではありません。 学問的な知識であれば、社会人になってからでも習得することは可能です。
むしろ、大学に進学する意義は「10代後半から20代前半の時期に大学生を経験すること」だとすら個人的には思っています。
サークルやアルバイトを経験し、いろんな人と知り合う
大学生という身分を生かして、いろんな業界の有名人と会う
夏休みに2ヶ月くらい海外を放浪してみる
生活リズムを昼夜逆転させてみる
このように、大学生であるだけで色々なことが経験できます。

もちろん、公務員として働くことで、仕事上の人間関係は広がります。
しかし、社会人になって仕事上知り合うのは、だいたい自分と同じような知的水準や行動様式を持った人たちばかりです。
実際、僕の人生の中で今でも思い出せるくらい印象的な人とは、ほとんどが大学生のときに知り合ました。
高校卒業後すぐに働いてしまうことで「大学生」というものを経験できないのは少し残念なことかもしれません。
まとめ
今回は、高卒で公務員になって「後悔する人」と「後悔しない人」について解説しました。
この記事のまとめ
高卒で公務員になっても「後悔しない」人は、
- 「大卒」というブランドが欲しいだけの人
- 専門知識や教養を身につけたいだけの人
高卒で公務員になることで「後悔する」可能性がある人は、
- 「大卒しかなれない職業」と公務員のどちらかで悩んでいる人
- 純粋にキャンパスライフを満喫したい人